良馬はうしろの草を食わず
〔中国のことわざ〕
よい馬は、わざわざあともどりして、
自分の足で踏んでしまった草は、けっして食べようとはしない。
目の前にある新鮮な草を食べるために進んでいく。
過去にこだわっていたのでは、いつまでも前進できない。
過去は過去、反省の材料とするのはよいが、
あとはあっさりと思いきって、
未来にむかって努力していかなければならないという意味である。
過ぎ去ったことは、くよくよ思いわずらっても仕方がない。
あきらめるときには、きっぱりとあきらめてしまう態度が人生には必要である。
が、少しの反省もなく、なぜ失敗したのか、
なぜ成功できたのか、まるで考えないのはどうだろうか。
あきらめも肝心だが、過去を振り返る余裕も欲しいものである。