貧乏人とは少ししかもたない者のことではなく、たくさんほしがる者のことである
[スウェーデンのことわざ]
読んで字のごとくで、そのままの意味。
だとしたら、世の中にはなんとまあ、貧乏人が大勢いるだろうか。
物質的にどんなに豊かになっても、精神的に貧しければ、
人間としては貧乏であろう。
中国にも、〔足るを知る者は富む〕ということばもある。
これで満足、必要以上のものを求めない気持ちが大切なのではあるまいか。
手に入れば入るほど欲しくなる傾向がある。
金銭に関しては特にそれがいえそうである。
なにごとにつけても、飽くことを知らずに物質を求める人間は、
貧しいだけでなく、まことに醜い。
人々の支持を失ってしまう。
ひかえめにしている人を周囲は盛り立ててやろうとする場合が多い。