神戸のリフォームまる秀工務店


 リフォームでの耐震補強の種類


リフォームで行われる補強はさまざまな方法がありますが、効果的な方法はお住まいの状況によってまちまちです。また現在の住居にどの程度住むつもりなのか、費用はどれぐらいかけれるのか、段階的に行うのか等状況もよく考慮する必要があります。耐震診断の結果にもとずいて優先順位をつける必要があります。

・地盤の改善  地盤の改善として、沈下した分を改善する沈下修正があります。通常は油圧ジャッキを用いて建物を持ち上げながら、家屋を支える鋼管の杭を足していき、家屋の傾きを修正。基礎下の隙間、鋼管の杭の周辺は、モルタルを注入して補強します。また家を持ち上げて別の場所に移動して、地盤改良を行うこともありますが、いずれの場合も高額になります。建築済みの土地の改善は非常に困難で費用もかかります。建てる前に地盤の調査、改善を行うことが効果的です。

・基礎の補強  現在の基礎のコンクリートが無筋の場合、その周りを鉄筋入りのコンクリートの基礎で覆うことで補強するやり方があります。ひび割れの補修でエポキシ樹脂をクラック部分に注入する方法があります。一体性は上がりますが、強度が向上するものではありません。

・壁の補強  壁の補強は闇雲に行っても効果的ではありません。耐震診断の結果に基づいて的確な位置に補強する必要があります。壁の補強方法には大きく分けて3つの方法があります。梁と土台の間に筋交いを入れる方法、柱と柱の間に構造用合板を入れること補強する方法、現在の開口部を減らして、壁を増やす方法などです。

・土台の改善  腐朽で土台が痛んでいる場合、土台の取替えや根継ぎを行う必要があります。工事の時には合わせて防腐、防蟻処理を行うべきです。また最近は湿度調整のために竹炭のマットを敷くことも多いようです。

・接合部の補強  柱と基礎の接合部は非常に重要で、震災時には柱が基礎から抜けてしまうほぞ抜けによる被害も多くありました。特に壁を強化した場合、ほぞ抜けが起きやすくなりますので、壁の強化を行ったときには、合わせて接合部の補強も行うことが望ましいです。接合部の補強にはホールダウン金具を用いて、基礎と柱を締結します。壁の中に金物を収める内付けの場合、壁を壊して設置する必要があります。外付けは壁を壊す必要がないため、工期・費用とも安くできますが、見栄えは内付けにはおよびません。

・屋根の軽量化  屋根瓦を日本瓦から軽量なスレート等に変更することで、屋根の軽量化を行うことも耐震性の向上には効果的です。