井戸堀りは時期と方位が大切
吉相となる井戸の方位は、家の中心からみて、東、東南、北西です。
とくに、東南と北西の井戸は大吉相とされ、多少無理してでも、
この方位に井戸をつくることがよく行われたくらいです。
しかし、東と西、東南と北西を結ぶ正中線や四隅線上に配置すると
凶相になってしまいます。
吉方位につくる場合でも、井戸はどんな事情があっても、
家の中にもってきてはいけません。
水源は必ず家の外に置き、ポンプで汲みあげて、
配管で屋内へ引きこむようにしなければなりません。
また、トイレ、浄化槽、風呂場などからは、
できるかぎり離して設けることも原則です。
これらに近いと、土の中にしみこんだ汚水が、
井戸水まで汚してしまう怖れがあるからです。
井戸には、それぞれの水をつかさどる水神が住んでいます。
ですから、新しく掘るときには、吉方位を選ぶのはもちろん、
工事にかかる前に必ず神主による地鎮祭をとり行い、
水神の許しを得てかかるべきなのです。
また、時期的には、土壌を荒らすことがタブーとされる土用、
つまり、立夏、立秋、立冬、立春前の18日間は井戸を掘ってはいけません。
こうして、正しい方法と時期で吉方位に掘った井戸からは、
幸運がそれこそ汲めどもつきず湧いてくるほどの恩恵が得られるのです。